我が家の設計の大きな目標の一つに屋上緑化があります。
コーポラティブハウスといえどもシステムは通常のマンションと同じでテラスは専有部分ではありません。なので、勝手は許されない。10年後の修繕時には防水をやり直すかもしれないので、従って固定化して何か施工するというのはむずかしい。
そして、外部環境として6階建の6階という最上階屋上で強風で植物にとっては過酷な環境であります。乾燥に強い植物でなくてはいけません。
尚且つ、私は亜熱帯植物(タイにあるような南方系の力強い植物)で埋めたいが、野菜も育てたい、ハーブもつくりたいというまことに欲張りなオーナーであります。
ここはガーデニングのプロの力を借りることにしました。
前からそのセンスのよいお店のしつらえにあこがれていた「花長」さん。
すごい!私の支離滅裂な欲求がどんどんまとまっていく。
ガーデニング施工日。山本社長の指示のもと、総勢4名の男性スタッフがセッティング。
手際がめちゃくちゃいい。
オリーブの樹木のシンボルツリー。
手前のソファーとテーブルはベルギーの「Domani」というメーカーのジンク(亜鉛)でできたものですべて職人さんの手作り。世界に一つしかありません。
「花長」さんのお店で見て一目惚れして、いつか使ってみたいとずっと熱望していました。
奥の赤い水草をいれている手水鉢はFRP製。これも「Domani」のもので、夜は奥からスポットライトをあてると光ります。
野菜コーナーにはブルーベリー、イチゴ、そしてミニトマト+バジル(一緒に植えるとトマトが美味しくなるとハーブの先生に聞いたので実験。)
L型に続く南側は野菜、ハーブコーナーですが、左側にはFRPのグレーチングをしつらえて、キッチン窓からハーブを摘みます。(これがしたかった!)
東側の広いテラスにはアフリカ原産の植物や地中海性の植物を配しました。強風、乾燥に強いです。
ここ日本も亜熱帯化しているのでこうした植物の植生がマッチしてきました。
山本社長曰く、今はおとなしく納まっているけど、暑くなればなるほど元気になる植物なのでジャングル化してくるとのこと。楽しみ。
この東京にあまたあるこうした屋上。行政も屋上緑化を推進していて補助金がつく自治体もあるが、こうしたマンションは個人の持ち物でないので、はじめからディベロッパーが計画しないと補助金がつかないし、私有や法人の持ち物でなければ補助金を使うのはむずかしい。
もう少しこうしたマンションで気楽に緑化できるシステムが構築されたら、東京はもっとエコ
で見上げるのが楽しい街になるのでは?
そのための一つの手段として、まず、「花長」さんのような植物の特性を知り尽くしたガーデナーと私のような建築家がタグを組んで楽しい有益な屋上ガーデニング提案、手法をつくっていくのがまず、私ができること?
ところで、まずは我が家は植物のセッティングが終った段階。
これからも構想はあります。まだまだ家づくりは終らない。
また、アップしますのでご覧になっていただければ幸いです。